まもなく政権に返り咲くトランプ氏ですが、不法移民の強制送還を最重要公約の1つとして掲げています。移民たちは「家族がバラバラになってしまう」とおびえています。
目の前で父親が拘束され、当時13歳だった娘が泣き声をあげています。父親は不法移民でした。これは2017年、第1次トランプ政権が誕生した直後に撮影された映像です。
アメリカ トランプ次期大統領(去年9月)
「私はわが国、史上最大の強制送還を行います」
第2次政権では、第1次を超える「史上最大の強制送還」を掲げています。
記者
「こちらでは不法移民であっても認められている権利についての講義が行われています。皆さん、真剣な表情で話を聞いています」
移民が多い西部カリフォルニア州では、不法移民に向けた講義が行われ、黙秘権があることや所持品検査を拒否できることなどが伝えられました。
人権団体 担当者
「不法移民だけでなく、市民権を持っている人からの相談もあります。コミュニティ全体に不安が広がっています」
ロサンゼルス近郊に住むエリックさん一家。
メキシコ出身 エリックさん(29)
「妹はアメリカで生まれた、アメリカ国籍です。母親と父親は現在、正規の在留資格がありません」
エリックさんはメキシコ出身で、7歳の時に両親に連れられて不法に国境を渡りました。現在、エリックさん自身は2年ごとに更新が必要な在留資格を得ていますが、両親は不法移民のままです。
このように家族の中で異なる在留資格が混在するケースは珍しくなく、国境沿いのカリフォルニア州などでは全世帯の1割に上ります。
こうした家族が離れ離れになる恐れがあるのが、強制送還です。しかし、トランプ氏は「家族を引き離さないためには、全員を送還しなければならない」と意に介さない考えです。
在留資格が無い エリックさんの母親(47)
「私の夢は、子どもたちが立派な職業についてくれることです。強制送還にその夢を壊されてしまわないか心配です」
アメリカ国籍を持つ エリックさんの妹(14)
「家族と1か月以上離れたことがありません。全てを捨てて、また1から始めることを選ぶと思います」
メキシコ出身 エリックさん
「これが現実に起きているなんて信じられません。移民問題が単なるモノだとみられています。人が密接に関係している複雑な問題であることを理解していないのです」
アメリカに1100万人いると言われる不法移民。「史上最大の強制送還」の中身が注目されます。
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