「通信履歴など調査確認を行った」社員の関与について

今回の会見でフジテレビは社員の関与について「(中居氏と女性のトラブルが)発端となった事案について直後に認識。2023年6月初旬。会社としては極めて秘匿性の高い事案として判断。当該社員の聞き取りのほか、通信履歴なども含めて調査確認を行った結果を受け、弊社ホームページにおいて見解をお伝えしました」と説明しました。
12月27日のフジテレビのコメントは、この調査確認を行った結果を受けて発表したという内容ということです。

さらに会見ではトラブル直後の対応について「随時報告を受けながら、とにかく心身の安全を最優先する方針で対応してきたつもりでありました。一方で、女性が私達の思いとは別の受け止め方をされているという年末からの一部報道があり、今となっては対応が適切だったのかどうかと思うところもあります」と話しました。
会見での港社長の様子はいかがでしたか?
蓮井記者:
会見で港社長は終始落ち着いた様子で、慎重に言葉を選んで話す様子が見られました。
フジテレビ社員の関与についても「第三者委員会の調査に任せる」と説明しました。今後は第三者委員会がいつ設置され、どのような形になるのかが注目されます。
東京大学 斎藤幸平 准教授:
「直後に認識していました」などの発言は、最初の頃の説明と整合性が取れていないなと思いました。認識していたのが2023年6月であれば結構前です。その後もうずっと(中居さんを)キャスティングし続けて、あわよくばうやむやにしようとしていたのではないでしょうか。
結局、週刊誌や株主の人たちから様々なご意見があり、外堀がここまで埋まるまで何もしないというのは現代のコンプライアンス的な感覚からすると、少し悪手だったのかなという気はします。