岩手県は16日、奥州保健所管内の2つの高齢者関係施設でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生があったと発表しました。症状が現れたのはあわせて39人で、そのうち2人が入院したということです。

このうち、一方の高齢者関係施設では利用者と職員46人のうち、20人が嘔吐や下痢の症状を訴えました。保健所が調査した結果、症状のあった人のうち3人からノロウイルスが検出されました。

またもう一方の高齢者関係施設では利用者と職員80人のうち、19人が下痢や発熱などの症状を訴えました。保健所が調査した結果、症状のあった人のうち4人からノロウイルスが検出され、このうち利用者2人が入院しました。
いずれの施設についても施設内での食事を原因とする食中毒ではないということです。保健所は両施設に対し、手洗いや消毒などの対策を指導しています。

2024年度に岩手県内で発生した感染性胃腸炎の集団発生は34件となりました。(去年の同じ時期は29件)