沖縄県内では14日夕方から15日朝にかけ、重大な交通事故が相次ぎました。大宜味村ではダンプカーと軽乗用車が正面衝突し、18歳の男子高校生2人が意識不明に。宮古島市では学校から帰宅途中だったとみられる9歳の男児が車にはねられ意識不明の重体となっています。

警察などによりますと、15日午前8時すぎ大宜味村の国道58号で、18歳の男子高校生3人が乗った軽乗用車とダンプカーが正面衝突しました。
ほかの乗用車1台と合わせ計3台が絡む事故となり、5人が重軽傷を負いました。
このうち軽乗用車を運転していた男子高校生と後部座席に乗っていた男子高校生の2人が意識不明の重体です。

高校生3人が乗った軽乗用車は当時、国道58号を北向けに走っていましたが、前の車を追い越そうとして対向車線を走るダンプカーと正面衝突したということです。
この事故について、専門家は・・・
▼交通事故鑑定人・熊谷宗徳さん
「いずれにせよ相当な速度のまま正面衝突したという状況。センターオーバーの事故というのは(理由に関係なく)はみ出した側の一方的な過失が問われる。片側1車線で追い越しのため“はみ出し禁止”になっているということは、カーブが多くて危険な道路だということ。それを理解して運転していただきたい」

また、宮古島市平良では14日午後4時過ぎ、信号のない十字路を歩いて横断していた9歳の男子児童が乗用車にはねられました。

男子児童は頭から出血して病院に運ばれ、意識不明の重体です。

男子児童が十字路に差し掛かる前に歩いていた方角は生い茂ったサトウキビで見通しが悪くなっていたということで、警察が事故原因を詳しく調べています。