ガソリンの高騰が続いています。国の補助金の縮小により、16日からはレギュラー1リットルあたり190円を超えるスタンドも出る見込みで、給油に訪れた客からは、家計への影響を心配する声が聞かれました。
橋本星奈アナウンサー
「あすからの値上げを前に、こちらのガソリンスタンドには客が給油に訪れています」
去年12月から段階的に縮小されているガソリンの元売り業者に対しての補助金。16日からさらに補助が縮小され、ガソリンの小売価格は1リットルあたり5円ほど上昇する見込みです。

北日本物産中島給油所 吉田秀也所長
「12月第一段階で、あすからも5円(値上げ)。合計10円、政府の補助金が引き下げられるということで、単純に10円仕入れ値が上がるということなので、10円どうしてもお客様のほうに転嫁しなきゃいけないっていう心苦しい部分ではあるんですけども」

こちらのガソリンスタンドでは、レギュラーガソリン1リットルあたり186円が16日から5円の値上げで191円に…。
今週に入ってからは駆け込み需要で、普段より客足が増えたといいます。
給油にきた人は
「(Q.あしたからガソリン価格5円上がるって)痛いですね。でもやっぱりどうしても必要なので。前もって満タンにしておこうかなと」「生活に影響出ると思いますんで、なんとかしてほしいですね」

ガソリンのほか灯油も16日以降5円ほど値上がりする予定です。このスタンドでは1リットル124円が129円に。冬場で灯油を使う家庭も多く、灯油の配達予定もびっしりです。

北日本物産中島給油所 吉田秀也所長
「きょうも20件以上あるっていうふうに聞いておりますので、いつもだったら(朝の)9時くらいに出ていくのが8時すぎくらいにきょうは(配達に)出ていった」
直接灯油を買いに来た人はー
灯油を買いに来た人
「(灯油は)1週間も経たないうちに、もうなくなってしまう。家庭に本当困りますよね。灯油だけじゃなくて、ほかのものも全部値上がりしてますので」

相次ぐ値上げで家計が冷え込む中、スタンド側は心温まるサービスで客の要望に応えたいとしています。
北日本物産中島給油所 吉田秀也所長
「僕ら(の給油所)は、フルサービスですので、お客様に安心して車に乗っていただけるように、点検であったり、ちょっとした心遣いであったり、そういったおもてなしを、接客・サービスに力を入れています」

先月11日に自民・公明・国民の3党がガソリンの「暫定税率」を廃止することで合意しました。
1979年以来、1リットルあたり25.1円上乗せされてきたものがなくなるということで、今後ガソリン価格が安くなることが予想されていますが、その廃止時期は「今後協議」とされてます。
相次ぐガソリンや灯油の値上がり。家計を圧迫する厳しい冬が続きそうです。
