「青森県立中央病院」と「青森市民病院」が統合してできる新たな病院についてです。県営スケート場一帯への整備を話し合う住民懇談会が開かれ、住民からは整備場所が決定した経緯に“疑問の声”が上がりました。

13日夜、県と市が開いた住民懇談会は県営スケート場の近隣住民約70人が出席し、冒頭を除いて非公開で行われました。

出席者などによりますと、県と市からは統合新病院の整備にあたり、交通渋滞対策としてサンドーム東側の道路の幅を現在の約2倍に工事することや、整備エリアに含まれる浜田中央公園の機能を可能な限り残す方針などが説明されましたが、この説明に住民側からは“疑問の声”が上がりました。

浜田青葉台町会 菊池博英 会長
「『懸案事項を説明した』と一方的なお話だったんですが、住民からは『それ以前の問題を聞きたい』と―」

浜田ニュータウン町会 加藤恒雄 会長
「(住民は)頭ごなしに決められたということに対する不信感が一番大きいんだろうなと感じた」

住民側が不信感を抱く理由の1つが「アンケートが候補地決定に反映されたか」という点です。

2つの町会は2024年9月、独自に住民へのアンケートを行い、およそ半数が反対の立場を示しました。

町会は結果を市に報告しましたが、整備場所はそのわずか2日後に決まりました。

県病院局 荒関浩巳 局長
「厳しい意見がほとんどだったと受け止めている。真摯に受け止めて早急に青森市と連携して対応したい」

県と市は、住民の意見を宮下知事と西市長に報告した上で、1か月以内に再び懇談の場を設ける意向を示しました。