南海トラフ地震で最大16メートルの津波が想定される高知港で防波堤の基礎工事が行われ、高知港長が視察しました。
国と高知県は南海トラフ地震と津波に備えるため、2016年度から高知港や海岸の施設整備を進めています。14日は桂浜側の津波防波堤の基礎となるケーソンの据付工事が行われました。

一般の見学者が見守る中、高さおよそ13メートル、重さが1800トンある巨大なケーソンが慎重に設置されました。

(三重から)
「南海トラフで不安しかなかったんですけど、ちょっとでも進んでると思ったら安心につながりますね」

(東京から)
「津波ってあまり経験したことがないので、こういったものができると少しは安心かなと思います」
14日は佐藤哲高知港長も工事の様子を視察しました。高知港湾口地区の桂浜側の津波防波堤は、長さ81メートル、高さ10.3メートルの予定で、種崎側の防波堤と合わせ早期の完成を目指しているということです。
(佐藤哲 高知港長)
「県民の皆さんの安全安心に直結する非常に重要な一大工事ともなりますので、安全、適切に実施していただくようお願いしたいと思います。減災、防災に非常に寄与するものですので一層、県民の皆様の安全安心が担保できればと思います」

桂浜側の防波堤工事は16日にも行われる予定です。