去年1年間に北陸3県で発生した企業倒産は、4年ぶりに200件を超えたことが分かりました。
民間の信用調査会社東京商工リサーチ金沢支店によりますと、去年、北陸3県で負債を1000万円以上抱え倒産した企業は204件で、4年ぶりに200件を超えコロナ禍前の水準に戻ったということです。
年間の負債総額は286億9200万円で、前の年より4・2%増加しました。ただ、負債額が10億円を超える大型倒産は3件にとどまり、小口の倒産が目立ちました。
業種別では建設業が48件と最も多く、次いで飲食業の31件となっていて、全体では不況型の倒産が9割を占めました。
また、新型コロナの影響を受けた倒産は減少に転じたものの、54件発生しました。
先行きについて東京商工リサーチは、人手不足や人件費の高騰、原材料価格の高止まりなどで、収益環境は厳しさを増しているとして、倒産件数は増加傾向で推移するとの見通しを示しています。