2024年の「農業」の倒産は87件で、前の年の12.9パーセント増、2020年の80件を超えて過去最多を更新しました。負債総額は192億6000万円で、負債10億円以上の大型倒産は7件となっています。
東京商工リサーチによりますと、2024年の「農業」の倒産は87件で、前年比12.9パーセントの増加、負債総額192億6000万円で、前年比47.0パーセント増加となっています。
負債10億円以上の大型倒産が7件で前の年の3件の2倍以上に増えたことが大きな要因です。
業種別では、野菜作農業などの「耕種農業」が最多の58件で全体の7割を占め、次いで「畜産農業」が25件と続きます。
温度や湿度管理に伴う燃料代の高騰が収益を圧迫し、生産効率の半面でコストアップなどの事業環境の悪化が浮き彫りとなる形です。
東京商工リサーチは、2025年も引き続きコストが高止まりし、農業を取り巻く事業環境の改善は期待しづらいものの、食の安全確保や地域ブランドの育成、雇用の受け皿など今後の農業分野にかかる期待は大きく、農業施策のかじ取りに注目が集まっているとしています。
