政府が進める普天間基地の辺野古への移設をめぐり、沖縄防衛局が大浦湾の工事に着手してから10日で1年がたちました。政府は大浦湾でみつかった軟弱地盤の改良に必要な設計変更を県に代わって承認する異例の「代執行」により1年前の1月10日、大浦湾に石材を投入し海上ヤードの工事に着手しました。

先月28日には海底に砂をまく「敷砂」の作業をもって軟弱地盤の改良に着手したと発表し工事の進捗をアピールしています。しかし、防衛省関係者によると天候などを理由に地盤に砂杭を打ち込む作業船の移動や護岸の造成工事に遅れが生じているということです。

工事に反対する市民は、10日も工事現場の周辺で抗議の声を上げました。

▼ゲート前で抗議する市民「県民の思いや知事の言うことに対し聞く耳を持たない(代執行は)その恐ろしさを感じた日だった」「沖縄県民の意志なんて関係ないという態度は許せない」

今後、前例のない深さでの地盤改良の工事が実施されることになり工期の長期化や費用の増加は避けられない状況です。