新年度予算案 “年度内の成立”は?「103万円の壁」の行方は?
熊崎キャスター:
今後の国内の動きについても見ていきます。

1月24日に通常国会召集予定ですが、焦点としては新年度予算(総額115兆円超)が年度内に成立できるかです。年度内の成立を確実にするには、3月2日までに衆議院を通過させ、参議院での審議に入らなければいけません。
それから「103万円の壁」の行方です。与党は2024年12月20日、「税制改正大綱」で103万円から123万円に引き上げることを決定。国民民主党は、引き続き178万円までの引き上げを主張しています。
そんな中、8日に自民党の森山幹事長は「財源の裏付けのない話はしてはいけない」と国民民主党をけん制しました。今後どういう動きになってくるのかというのもポイントの一つになってきます。
井上キャスター:
政策ごとに日本維新の会と手を組むのか、国民民主党と手を組むのか、天秤にかけた状態が続いていますが、自民党内では「石破おろし」の動きはあるんでしょうか?
星さん:
「石破おろし」は今後の支持率次第だと思いますが、8日の森山幹事長の発言はかなり衝撃が広がっています。私は正論ではあると思うんですが、自民党の中でも「123万円が限度で、これ以上裏付けのない政策は無理」という意見が強いので、そういう意見(森山幹事長の発言)が急に出てきたなという感じはしますね。
ホラン千秋キャスター:
国民民主党は今どうしているんですか?
星さん:
国民民主党は本当はもう少し上げてもらいたいと思っているんでしょうけど、自民党もこういう姿勢になっているので、あまりゴリ押しするのも良くないのかなと。
あまりにもゴリ押しをすると、自民党が日本維新の会や立憲民主党と組むという方向にいってしまい、国民民主党としても存在感がなくなってしまうので、そこは今、非常に苦しい局面かなと思います。
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<プロフィール>
星 浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年