経済界は「復元」に意欲

こうした研究や史料を強みに福岡城の天守閣を「復元」しようと意気込んでいるのが経済界です。

文化庁はこれまで、天守閣を復元するには絵図や写真など精度の高い史料がなければ認めていませんでした。

しかし2020年に基準を緩和し、外観や構造の一部が分からなかった場合でもそれを明示すれば「復元的整備」として再現することを可能にしたのです。

これを受け福岡商工会議所などで作る懇談会は、専門家らの意見から「福岡城の天守閣はあった」「江戸時代に建てられその後破却された」とした上で、「復元的整備を迅速に進めることが適切である」と結論付け、1月にも高島市長に提言することにしています。

福岡城天守の復元的整備を考える懇談会 谷川浩道顧問「出来て時間が経つにつれてだんだん文化財的な価値を持つようになっていく。郷土に対する愛情だとか愛着、誇りを持つ、これがまちづくりをしていく大きな原動力になる」

九州大学 丸山雍成​名誉教授「天守を壊すときに上から屋根の瓦を下に投げて落としたのか材木なんかも落としたのか/発掘すると礎石のそばに出てくる可能性があります」

文化庁は「復元は難しい」

一方で文化庁はRKBの取材に対し、「復元の根拠となる史料が足らず、復元的整備だとしても難しい」、「今ある石垣の上に建物を再現するには地盤が耐えられるかが課題で、建物を建てることすら難しい」としています。

「復元」への壁はまだまだ高い福岡城の天守閣。

去年に引き続き福岡城を巡る動きが活発になる今年、壁を越えられる大発見はあるのでしょうか?