先月まで、北九州市の美容院で働いていた吉田扶弥さん。朝9時から夜の11時まで、一日約14時間の拘束が当たり前でした。今年5月に結婚した吉田さんは、家庭と両立しながら美容師として働くことができるシェアサロンに魅力を感じています。

美容師 吉田扶弥さん「今後、自分がもし子供ができたらとか出産したらとか、そういったときに時間の調整が利きやすいとか、万が一の時に子供をちょっと連れて来ることができるという形は魅力かなと思います」
◆初期コスト減少のメリット

また、自分の店舗を持ちたいという美容師は多いものの、店を構えるには多額の初期費用が必要です。シェアサロンであれば、ブースを借りてアレンジするだけで自分の色を出すこともできます。

美容師 桐川陽平さん「自分でサロンを開くとなると、いろいろ初期費用とか初期投資が大変なんですけれど、こっちのほうが来てくださる方もゆっくりできるだろうし、お子さん連れでも気軽に来ることができるかなと思って」
◆地域活性化のヒントに

シェアサロンを経営「オーオカ」大岡久晃代表取締役「なかなか一つの会社、組織に勤めていたら味わえないようなライバルであり、同じ悩みをもつ同士でありと。話して学んだり悩みに乗ったりというような場所になっていって、そこから旅立っていくっていう人たちがたくさん出てくれたら嬉しいなと思います」

空き店舗の解消と多様な働き方を進める美容師業界、お互いの需要が上手くマッチしたこの取り組みは、地域活性化を考える上で大きなヒントとなりそうです。














