「連携」か「大連立」か 「退陣と“引き換え”」か

藤森祥平キャスター:
石破総理の前に2つのハードルがあります。1つ目は3月中に「来年度予算案の成立」、2つ目は7月下旬の「参議院選挙」です。

今、内閣支持率が下がっていて、少数与党という厳しい中でこのハードルをどう越えるのか。TBSスペシャルコメンテーターの星浩氏によると、1つ目の来年度予算案を成立するために、3つシナリオがあるそうです。

【想定される「3つのシナリオ」】
(1) 国民民主か維新と“連携”
(2) 立憲との「大連立」
(3) 「退陣」と“引き換え”
※TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏より

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
1つ目のシナリオ「国民民主か維新と“連携”」ですが、国民民主が主張していた「103万円の壁」を123万円に上げることになったのですが、国民民主はそれでは不十分だと言っています。さらに130万や140万などに上げていくことで合意して取り込もうという作戦です。

維新は、教育の無償化について、何か新しい対策を打ち出して予算を修正してでも通すということになれば連携が可能ということですが、なかなか両方ともそう簡単ではありません。

藤森キャスター:
2つ目のシナリオ「立憲との『大連立』」ですが、6日時点では「連立を考えているわけではない」ということですが、それでも可能性があるんですか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
立憲も参議院選挙を控えているので、参議院選挙で勝ちたいということもあって、そう簡単には歩み寄れないと思います。ただ、そんな立憲との大連立もあり得るということで、国民民主党や維新を牽制する材料にはなっています。

藤森キャスター:
3つ目のシナリオ「『退陣』と“引き換え”」というのは、自ら辞める覚悟もあるということですか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
今、野党が多いわけですから、大前提として政府が出した予算が仮に野党多数で否決されたら政権は終わりです。

相当切羽詰まっているわけなので、「石破総理の首を差し出すから、一部予算を修正して通してください」ということが2月か3月にあるかもしれません。