山口県山口市某所のご家庭。

出迎えてくれたのは、ご主人の澤野学さん。

一発芸を披露してくれるのは澤野さんではなく、こちらで飼っているオカメインコの風太くん。

なんと、ご主人のギターに合わせて、風太くんが歌うんです。なぜこの特技が生まれたのか?

澤野学さん
「オカメインコという鳥自体が歌うのは知っていたので、僕は趣味でギターをやっているので、一緒にセッションできたらいいなと思って、ひたすら口笛でミッキーマウスマーチを教えてで、覚えたんで、ちょっと、合わせてやってみました」

わずか1か月ほどで、本当に歌うようになっちゃったそうです。

芸はこれにとどまらず、キレッキレのドヤ顔まで!この動画をSNSに投稿したところ、たちまち大人気に!YouTube、インスタグラム合わせて総フォロワー数およそ25万人にものぼるインコ界のアイドルになりました。

今ではレパートリーは全部で7曲!とっても芸達者なんです。

オカメインコをはじめ、飼い鳥に関する本を多数出版している専門家に話を聞きました。

ヤマザキ動物専門学校 すずき莉萌先生
「もともとは、集団で行動している鳥ですので、コンタクトコールなんて言って、
音声コミュニケーションっていうのは常にとっていると思いますね。それが、飼い主さんとオカメインコっていう関係性の中で、真似をすることによって、飼い主の私たちがとても喜んだりはしゃいだりする姿を見て、もっとやろうっていう、そこら辺はワンちゃんとかとよく似ているんじゃないかなと思いますね」

飼い主とコミュニケーションをとるため、よく耳にする音を真似ようとするんだそうです。ただ・・・

ヤマザキ動物専門学校 すずき莉萌先生
「わりと、オカメインコに関しては、ちょっと音痴な感じ。ちょっと外す感じがあって、そこがまた愛嬌としていいんですけれども、風太くんは、すごい才能を感じますよね。音程を本当に上手に、口笛をやっていますけれどもきっと風太くんは、そういう研究者の方たちが見たらぜひ会いたいって思うような、逸材なんじゃないかなと思います」

風太くんは、専門家も驚くほどの才能の持ち主だったんです!ご主人と風太くんが共に過ごした時間が奇跡のセッションを生み出していたんです。

そして、その裏には、ご主人の大きな決断がありました。

澤野学さん
「僕、仕事がトラックの運転手なんですけど、風ちゃんを飼い始めて、長距離のトラック運転をやめました」

なんと、毎日家に帰れるようにと、会社にお願いして長距離エリアから、近距離エリアの配送担当に業務内容を変更してもらったそうです。澤野さんにとって、風太くんはどんな存在なのか。

澤野学さん
「やっぱり、家族ですし、よき相棒って感じです」

澤野さんと、オカメインコの風太くん。仲良しコンビが奏でるメロディは、それぞれが、それぞれに向けたラブソングとして、互いの心にいつまでも鳴り響くことでしょう。