盛岡市で新たなマンション建設などにより景観が損なわれることに市民から不安の声が上がっているなどとして、デザイナーや建築士などでつくる審議会が、まちづくりに関する意見書を市に提出しました。

意見書を提出したのは、市の審議会の一つ「盛岡市景観形成推進委員会」です。
23日は金沢滋委員長が市役所を訪れ、内舘茂市長に意見書を手渡しました。
意見書は、市の中心部で進む新たなマンションの建設などで景観が損なわれることに市民から不安の声が上がっているなどとして提出されたものです。
1984年の審議会の設置以来、意見書の提出はこれが初めてです。
意見書では、寺院などが集中する歴史的な地区などにマンションなどを建設する場合に、住民も交えた話し合いの場を設けることなどを提言しました。

(金沢滋委員長)
「住民の人たちと色合いとかデザイン、景観について新たな建物を作る人たちが協議できる場があればいい。住民も建てる側も行政も一緒になって、ものを作っていく世界になればいいと思う」

市は審議会の提言を受けて、2024年度中に市議会で今後のまちづくりに関する方針を示す予定です。