山陰の風景や人々の生活を長年に渡って撮影してきた写真家、池本喜巳さんの作品展が岡山市北区で開かれています。

顔をくしゃくしゃにして笑う子どもたちや、夫婦と思しき男女の微笑ましい一コマなど日常を切り取った写真が並びます。

池本喜巳さんは鳥取市在住の写真家で、1977年から山陰の風景や人々などを撮影し続けています。

写真展は池本さんと親交が深い、岡山市在住の写真家、能勢伊勢雄さんらが企画したものです。現代の閉塞感を破るヒントが見つかるのではと、会場には池本さんが鳥取や島根などで1970年代から80年代にかけて撮影した56点を並べています。

(池本さんと親交が深い能勢伊勢雄さん)
「昭和の時代の日本人の生活のあり様っていうか、そういうものを現代の我々が見ることによって、失ってきたものを思い起こすというか、未来を作っていく足がかりになればいいなっていうのが、一番の展覧会の目標です」

岡山県・吉備中央町で撮影された加茂大祭(かもたいさい)の写真もあります。「池本喜巳写真展フューチャーノスタルジー」は、岡山芸術創造劇場ハレノワの小劇場で今月(12月)27日まで開催されています。