9月5日、牧之原市の川崎幼稚園で園児が通園バスの中に置き去りにされ死亡した事件で、中断していた保護者説明会が9月23日、改めて開かれました。遺族が望んでいた園の廃止については10月3日をメドに再開を予定していることを報告しました。
9月5日、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の通園バスに3歳の園児が5時間以上置き去りにされ、死亡した事件。事件発生から2日後に園は保護者説明会を開きましたが、亡くなった園児の父親が話をしている途中で保護者が過呼吸に陥り、保護者と保育士13人が救急搬送され、中断していました。
<伊豆川洋輔記者>
「改めて開催される保護者説明会は、園ではなく市内の体育館で実施されます。続々と保護者が入っていきます」
川崎幼稚園に在籍する園児は167人。(15日現在)23日に開かれた説明会には100人を超える保護者が出席しました。
<川崎幼稚園 増田多朗理事長>
「私が理事長に就任致しました」
事件当日、バスを運転していた川崎幼稚園の増田立義前理事長は辞任。息子で後任の理事長に就任した増田多朗氏が園児を置き去りにした背景として職員による降車確認の怠りなど、これまでも報告していた複数のミスが重なったことが原因と伝えたということです。
保護者説明会を取り巻く状況に保護者が窓ガラスを割ったという情報もありました。
会の中では、精神的な状況が思わしくないという理由で欠席した増田立義前理事長のコメントが代読され、亡くなった園児の家族と園児と保護者に謝罪したということです。
また、遺族が望んでいた園の廃止については「園への非常に厳しい意見もあった一方で、再開してほしいとの要望も多数あった」として、10月3日をメドに再開を予定していることを報告しました。
送迎バスについては新たなマニュアルをすでに作成したものの、安全が確認できるまでは運行を中止すると説明しました。説明会に参加した保護者は。
<説明会に参加した保護者>
「不安な保護者もいたと思うし、再開の発表に期待を持った保護者もいたと思う。今回はみなさん冷静に話ができたと思う。今後も園がよくなるように改善してくれたら」
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