
本書は、これまでを振り返る2.5万字超のロングインタビューや撮り下ろしグラビアのほか、豪華クリエイターたちとの対談、人気作家陣による創作寄稿など、コンテンツ盛りだくさんの贅沢な1冊になっています。さらに本書の企画として、自らが原作・脚本・監督・主演のすべてを担当したショートフィルム『渋谷と1と0と』も制作しました。

イベントで加藤さんは、出来上がった本を手に“やっと出来たなっていうのが第一印象。このプロジェクトが動き出したのはちょうど1年くらい前で、予定していた発売日は3月くらいに出せたらという話だったんですけど、プロジェクトが進んでいくうちに最初の予定からのびてしまったので、結果的にすべてやりたいことをやることができたと自分でも夢のようなものが出来上がったなと思いました”と完成した喜びを語りました。
ショートフィルムについては、“僕が言い出したんではなくて、チームでアイデアを出し合っていて、その時スタッフが「やっぱり加藤はその表プレイヤーとしてもやってきたし、パフォーマーとしてもやってきたし、裏方もやってきたっていうことを集大成でやる上で、原作、脚本、監督、出演とかやったら面白いじゃん」という意見が出て、いやー正直自信がないというか、それとこれとは別でしょうって思ったんですけど、仲間とか友人に「そんな話が出てんだよね」って相談したら、もう全員が絶対やった方がいいよって言ったんですよね。それは僕が映像が好きだってこともありますし、「なんか純粋に見たい」と言ってくれて、そういう声があるのであれば、挑戦するかというところで動き出しました”とショートフィルムを制作するきっかけを明かしました。

加藤さんは作家としての10年を振り返り、“やっぱりピンクとグレーで初めて書いた時はすごく怖かったし、きっと厳しい意見の方が多いだろうと思って始まったんですよね。それでもフタを開けると、たくさんの文芸界の方が歓迎してくれる雰囲気があって、書き続けなくちゃなと思って始まったんですよ。それでも決して順風満帆とは簡単にいけたわけじゃないんですけど、とりあえず続けるということを念頭に置いて頑張ってきました。小説というものに関しては、やっぱり書き続けていかなくてはいけないなと思いますし、10年経って、小説は楽しいなって今また思えたので、とにかくいい作品を作っていくっていうことが、自分が今、やっぱりやるべきことだと思います”と今後の決意を語りました。
【担当:芸能情報ステーション】