特許や著作権といった知的財産の権利を正しく理解して将来の農業生産に役立ててもらおうと、高校生を対象にした授業が岩手県滝沢市で行われました。
この授業は岩手県と岩手県発明協会が企画したもので、12日は盛岡農業高校でコメや果樹、花の栽培が専門の植物科学科の1年生16人が参加しました。

盛岡市の弁理士・野崎俊剛さんを講師に、生徒たちは著作権をはじめ名称やロゴに関わる商標権といったさまざまな知的財産の権利が、侵害されないように保護されていることを学びました。
実習では生徒6人が自分たちで考えた将来生産したい農作物のブランド名を発表しました。
(発表した男子生徒)
「『メルトベリー』です。「溶けるような舌触りとか甘さが特徴のイチゴにしたいと考えた」
自分たちが考えたネーミングについて、特許庁のホームページで検索して、商標として登録されたものがなかったことも確認しました。
(女子生徒は)
「将来はリンゴ農家になりたいと思っていて農業にも大きく知的財産権が関わってくることを知ることができた」

「アップルパイが好きなのでいつか作ってみたい」
生徒たちは授業を通じて、農作物のブランド化に興味を深めていました。