漁業や食品製造について学ぶ高校生が、地域の新たな産物として注目されるギンザケの養殖など地元の漁業について学びました。

久慈市魚市場で11日漁業実習を行ったのは、漁業や水産物の加工について学ぶ久慈東高校の2年生4人です。
久慈東では2年生から専門分野に分かれて授業を行っていて、11日ははじめ地域の主要漁業である定置網漁で穫れた魚の仕分け作業を体験しました。

(清水記者レポート)
「その後、生徒たちは船に乗り込み、養殖されたギンザケにエサをあげています」
生徒たちは2024年度2回目となる乗船実習の授業で、久慈港から3キロほど離れた沖合で養殖されているブランドギンザケ「久慈育ち琥珀サーモン」のいけすを訪れました。
養殖ギンザケは、久慈市漁協が2018年から試験養殖を行い、2021年に初水揚げされた久慈の新たな名産として期待されています。
生徒たちはおよそ20センチほどに育った養殖ギンザケ「久慈育ち琥珀サーモン」およそ6万匹に、地元でとれたイワシなどを原料としたエサ260キロを投げ入れました。

(生徒は)
「授業で習うことと違って実際に体を動かしてやるので、きつかったし疲れました。自分のつきたい職業を見つけるときの参考にしていきたいです」
「やりがいがある仕事だなって改めて思いました」

(久慈東高校 大久保晋作 実習教諭)
「地元で行われているギンザケ養殖、実際どのような形で行われているかを身を持って体験したことで今後の学習に活かしていって欲しい」
養殖ギンザケは2025年4月から7月にかけて、あわせて36万匹の水揚げを予定していて、生徒たちは久慈地区の主要漁業である定置網漁業に加え新たに導入されているギンザケ養殖にも理解を深めていました。