去年2月の地震で大きな被害を受けたトルコの自治体関係者が11日、宮城県石巻市を訪れました。市内を視察するなどして東日本大震災の復興まちづくりについて学びました。

石巻を訪れたのは、トルコで復興や防災を担当する自治体の職員13人です。行政と市民が連携してきた復興まちづくりについて、石ノ森萬画館の職員から説明を受けました。

石ノ森萬画館の職員:
「まちの人たちと一緒に考えていくことを大事にするために、(道路)整備の計画段階でまちの人たちに入ってもらった」

去年2月、トルコ南東部で発生した大地震では、5万3000人以上が犠牲となり、倒壊した建物は20万棟以上と推定されています。研修は、地震からの復興について、震災の事例を参考にしてもらおうと企画されました。

トルコ自治体連合 フェリドゥン・ウルタシュ副事務総長:
「石巻市が復興を果たし震災前の姿を取り戻したら、また訪れたいと思っている」

トルコの自治体関係者は、「帰国後、ワークショップを開くなどし震災復興の事例を伝えたい」と話していました。