認知症の人などにゆっくりと買い物を楽しんでもらおうと、ファミリーマートが大分県内の店舗でスローショッピングの体験会を実施しました。

スローショッピングとは、商品の選定や会計を迷ってしまう認知症の人などを対象に、ゆっくりと買い物をすることができる時間を店側が提供するものです。

10日は由布市挾間町にあるファミリーマートで、介護施設の利用者が参加してスローショッピングの体験会が実施されました。

サポートとして、買い物カゴの底の部分に店内マップを添付したほか、商品の種類を大きな文字で書いたポップを商品棚に掲示し、優先レジも設けられました。

(利用者)「自分で見て歩いて買えるほうが頼むよりいい」「車いすだからちょっと遠慮しているところがあったけど、『大丈夫よ』と言われ、楽しかった」

また、ファミリーマートの社員が利用者にヒアリングを行い、今後の改善点や要望について確認しました。

(ファミリーマート大分営業所・岩見英二営業所長)「少しの移動でお買い物ができるというのは、コンビニエンスストアのメリットだと感じています。良かった点、悪かった点を確認しながら2回、3回とできる店舗を拡大していきたい」

この取り組みは、7月に実施した鳥取県に続く試みで、九州では初めてです。ファミリーマートは体験会を通じて、利便性の向上につなげていきたいとしています。