なりすましなどの詐欺被害防止へ、新たな取り組みです。スマートフォンのアプリを活用して注意を促す、全国の郵便局で初めての取り組みが、福島県桑折町で始まりました。

阿部真奈記者「年末年始は何かと物入りですよね。あ!いま携帯に通知が届きました。全国的に増加傾向にある詐欺を防ごうと、ATMに近づくとこうした注意喚起が流れる取り組みが始まっています」

桑折町の桑折郵便局で9日から始まったスマートフォンのアプリを使った詐欺被害防止の取り組み。これは日本郵便が詐欺被害を防ごうと、福島県警と連携して始めました。

県内では11月末現在、SNS型の投資詐欺やロマンス詐欺が100件起きていて、被害額は10億7000万円あまりにのぼっています。

利用するために必要なのは、県警が運用するアプリ、「POLICEアプリふくしま」。位置情報や通知設定機能などをオンにした状態でATMを利用しようとすると…。

通知「投資詐欺・ロマンス詐欺に注意しましょう」

詐欺被害の注意を呼びかけるメッセージが届きます。さらに、アプリに登録しておくと、離れて暮らす家族にもATMに近づいたことをメールで知らせる機能が備わっています。

桑折郵便局・大川明美課長代理「警察の方と連携して、地域の方々がより安心安全な生活ができるように協力していけたらいいなと思っている」

この取り組みは今後、ATMが設置されている県内全ての郵便局に順次導入される予定です。