園児のバス置き去り事件を受けた一斉調査の結果を静岡県が公表しました。県内で園児を車内に取り残した事例が3件あったということです。

静岡県牧之原市の川崎幼稚園で園児がバスに置き去りにされて死亡した事件を受けて、県は9月22日、県内の保育施設にバスの運行状況を調査票で尋ねた結果を発表しました。


県によりますと、県内232施設のうち、降車時のダブルチェック体制をとっていない施設が8施設、望ましいとされている運転手以外の職員の同乗がない施設が1施設あったということです。一方、降車後の車内点検については「行っていない」と答えた施設はありませんでした。


また、過去にあった「ヒヤリハット」の事例を尋ねた項目では、車内に園児を取り残した事例が3件報告されました。いずれもバスを移動させる際に運転手が気付いたため、重大な事故には繋がらなかったということです。


<川勝平太知事>
「絶対に二度とこういう初歩的な悲劇は二度と生まないように徹底的に(調査を)やりたい」

静岡県はこの調査結果を事前資料として、9月27日から全ての施設への立ち入り調査を行う予定です。