クラブ創設20年目にして、悲願を果たしました。ファジアーノ岡山がおととい(7日)、ホームで臨んだプレーオフ決勝で仙台に2-0で勝利し、J1昇格を決めました。試合後、岡山の街はファジレッド一色に染まりました。

(竹内大樹キャスター)
「チケットは発売後即完売。超満員のサポーターでJ1への道を後押しします」

ホームのシティライトスタジアムでベガルタ仙台を迎え撃ったファジアーノ岡山です。リーグ戦の順位で仙台を上回るため、引き分けでも昇格が決まるファジアーノですが、序盤から積極的に仕掛けます。スタジアムの外には、チケットが取れなかった数十人のサポーターの姿が。ラジオを聞いたり、配信の映像を見たりしながら、試合の行方を見守ります。

(サポーター)
「みんなと一緒に応援している。スタジアムの中に入っている人と応援している気持ちで応援しています」

前半20分、その思いが届きます。左サイドでボールをつなぐと、角度の無い位置から末吉。岡山市内の飲食店で観戦していた人たちも大盛り上がり。貴重な先制点を挙げます。昇格のためには2点が必要になった仙台も果敢に攻撃を仕掛けますが、今季J2トップのクリーンシート=無失点試合数を誇る鉄壁の守備陣がこれをシャットアウト。すると後半16分でした。途中出場のルカオがドリブルで相手を引きつけながら持ち上がり、最後は本山。ディフェンダーに当たったボールがゴールネットに吸い込まれ、値千金の追加点。昇格を大きく引き寄せます。そして運命の瞬間が・・・

(実況)
「そしてここで長い笛、タイムアップのホイッスル。ファジアーノ岡山、悲願のJ1昇格!」

クラブ創設20年目にして、つかんだJ1昇格です。

(ファジアーノ岡山 木山隆之監督)
「もちろんスタジアムでもそうですし、それ以外の場所でも、クラブの歴史を紡いできてくれた人たちもきっと力を貸してくれたんだと思いますし、ファジアーノにかかわるすべての方の悲願でもあった初めての昇格というのを成し遂げることができて、今は少しほっとしております」

(サポーター)
「最高でーす!イエーイ!」「もう本当、1年の中で一番うれしいですね」「小学生からずっと応援していたので、やっと悲願のJ1に行けて嬉しいです」