国会ではきょう、政治資金規正法の再改正をめぐり、自民党が使い道を非公開にできる支出を残したことについて、野党は「抜け穴が残る」と追及しました。
石破総理
「なんでも初登場の言葉はですね、なんだこれみたいなことになるわけで」
国会審議で総理が「初登場」と言った単語。それが「要配慮支出」というものです。
立憲民主党 小沼巧 参院議員
「聞いても何なのかイメージが分かりません、要配慮支出。どういうことを想定していらっしゃるのか、その概要についてだけ、今できる答弁をしてください」
石破総理
「私も要配慮支出、最初何のことかよくわかんなくてですね。要は配慮を必要とする支出という意味でございますが、そうとしかいいようがないんですがね」
「要配慮支出」とは、「政治とカネ」の問題をめぐり、自民党が政策活動費を廃止する一方で、新たに設けることにしたものです。外交上の秘密を守る観点などから非公開にできる支出で、石破総理は国交がない国との交渉といった外交上の秘密を守る場合などごく限られたものが対象になるとの考えを示しました。
石破総理
「全てをオープンにすると交渉そのものがうまくいかないということは、往々にしてと言っていいかどうか分かりませんが、あることだと思っております。またいい加減なことをしようとしてるんじゃないのというような邪推、失礼。色々な推理が働こうかと思います、ご懸念。失礼、取り消します。申し訳ございません」
野党が「新たな抜け穴だ」と追及したのに対し、「要配慮支出」などについては国会の中に監査組織を作り、審査を受けることで疑念を持たれないようにすると強調しました。
きょうは、答弁用紙に目を落とさず、エピソードを交えて話すなど、自分の言葉で語る姿勢が目立った石破総理。背景には、これまでの反省もあるようです。
石破総理(周囲に対し)
「衆院選の時は世論との感覚のズレがあった。やっぱり自分の言葉で語らないとダメだ」
委員会での答弁について“らしさが戻った”との声もあがりますが、どのように野党と対峙していくのか摸索が続きます。
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