岩手県立大学で6日、「環境」と「政策」について学ぶ特別講義が開かれました。
講師を務めたのは、気候変動を話し合う国際会議COP29で議長国を務めたアゼルバイジャンの駐日大使です。
アゼルバイジャンのギュルセル・イスマイルザーデ駐日大使が講師を務めた特別講義には、総合政策学部の1年生を中心におよそ150人が出席しました。
特別講義は、環境政策が専門の県立大学の蒲敏哉教授がCOP29にオブザーバー参加するのを前に大使を訪ねたのがきっかけで開かれたものです。
トルコの東に位置しカスピ海に面したアゼルバイジャンは、11月閉幕したCOP29の議長国を務めるに当たって、2030年までに再生可能エネルギーの割合を30%に引き上げることを国際社会に約束しています。
日本の大学と大学院を卒業している大使は、流ちょうな日本語で次のように学生たちに呼びかけました。

(大使)
「若者が環境問題を大事にするのは国の未来ですね。地球の未来ですね。それを簡単ですがメッセージにできればと思います」
(学生は)
「私たち学生はあまり大きな取り組みはできないと思うのですが、身近な小さなことを積み重ねていくことが環境問題の解決にもつながると思いました」

講義を通して学生たちは、1人1人ができる環境問題や国際政治との関わり方を考えていました。