参議院本会議では4日、石破総理の所信表明演説に対する各党の代表質問が行われ、野党は過去の石破総理の主張に賛同の意を示した上で、選択的夫婦別姓の導入などを進めるよう迫りました。
国民民主党 舟山康江 参議院議員会長
「総理と言えども、自民党の中で舵取りするには様々な意見に配慮せざるを得ず、敢えて持論を封印し、そのチャンスを伺っているのですよね?総理、安心してください。まさに与党だけでは何も進まない状況の今、野党の力を上手く活用してください。多くの野党、そして、国民民主党は、日米地位協定改定や金融所得課税強化、政策活動費廃止を含む政治改革、農業の直接支払い拡充など、総理のかねてからの主張に大賛成です。ぜひ、一緒に前に進めましょう」
石破総理
「私どもは自由民主党でございます。自由で民主的な政党でございます。総裁選で言ったことがそのまま実現するというような仕組みになっていません。世界で見られるような専制独裁国家でもございません。総裁選挙におきまして、申し上げましたことは、自由民主党の中で真剣かつ真摯に議論をし、成案を得ていく。これが我が党のあり方である」
また、立憲民主党の打越さく良参院議員は選択的夫婦別姓の導入を求めました。
立憲民主党 打越さく良 参院議員
「総裁選の時には『姓が選べず、つらい思い、不利益を受けることは解消しないといけない』『実現は早いに越したことはない』とおっしゃっていた。全くもって正しい。この考えに変わりはありませんか?」
石破総理
「導入の是非について、私の立場から個人的な見解を申し上げることは差し控えます」
石破総理はこのように話した上、「選択的夫婦別氏制度は国民の意見は分かれている。こうした状況を鑑みると、より幅広い国民の理解を得る必要がある」として、政府として法案を提出するかについては「幅広い層の国民の意見や国会の議論を注視しながら、総合的に検討する必要がある」と述べるにとどめています。
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