人や貨物の往来が増える年末を前に、薬物などの密輸を水際で食い止めようと、沖縄地区税関による特別警戒が4日始まった。
年末特別警戒は、この時期に薬物などの密輸が多発することから沖縄地区税関が毎年実施しているもの。
4日朝、那覇空港国際線ターミナルでは特別警戒の出陣式が行われ、通常より増員した37人の税関職員と2頭の麻薬探知犬が持ち場へと配置された。
県内では今年上半期、米軍関係者の私的な郵便物の中から薬物が摘発がされる事案が相次ぎ、去年の同じ時期と比べて約5倍に増加した。また国際的な価格高騰を背景に金の密輸も増えているという。

▽沖縄地区税関 庄子真憲 税関長
「県民の皆様には、密輸に関する不審な話や情報がありましたら些細なことでも構いませんので税関にお知らせくださいますようお願いします」
沖縄地区税関は今月13日までを特別警戒期間に定め、空港や港などでの水際対策を強化する方針。