神奈川県の人たちが待ち望んでいた東急線と相鉄線の新路線“新横浜線”が来年の春、開業予定。渋谷から新横浜駅への直通運転!さらに知名度の低さを挽回すべく「相鉄線」がとった作戦は…「ランドセル」と「給湯器」!?

■「新横浜線」開通へ 東海道新幹線に乗るための新横浜駅まで便利に


山内あゆキャスター:
2023年3月に新しい路線が開通予定です。決して長い路線ではありません。
東急東横線から参りますと、日吉~新綱島~新横浜を通って相鉄線の羽沢横浜国大をつなぐ路線が新しく開通します。相鉄・東急直通線の「新横浜線」です。こうすることで都心方面からも新横浜に行きやすくなりますし、相鉄線方向からも都心部に行きやすくなる。
そして何より新横浜と言えば、東海道新幹線の駅。これまで新横浜に行くためには、例えば日吉からですと菊名まで出て、ひと駅だけ乗り換えて新横浜へ。相鉄方面からですと、一旦横浜に出て乗り換えて新横浜だったのが、そのまま行けるようになるということです。
皆さん何か実感や思い出はありますか?

井上貴博キャスター:
新横浜に行きやすくなるのは大きいと思います。

「食べチョク」代表 秋元里奈コメンテーター:
学生時代は日吉にいて新横浜でバイトしていたので、まさに菊名乗り換えっていうのをずっとやっていたんです。近い距離なのに…って思っていたので10年前にあったらよかったなと思ったんですけど、すごい便利になるんだと思います。

山内キャスター:
そう考えると、日吉にある慶応キャンパスと横浜国大の学生が新横浜で会うなんてことも、これからは増えるかもしれないですね。
ただ、神奈川のとても局地的な話に見えるかもしれませんが、他の地域にもいろいろと影響が出そうです。

■遠回りしなくていい! 神奈川県民の“悩み”解消?

これまで神奈川県民が悩んでいた“あの問題”もついに解消されるときが来ました。


免許センター問題”です。神奈川県唯一の免許センターは、相鉄線「二俣川駅」から徒歩15分のところにあります。神奈川県は大きいのに、ここしか免許センターはないのです。
SNSでも「免許センター遠すぎて泣ける」「バイクだと30分で行けるのに、電車だと乗り換え多くて1時間半かかる…」「神奈川県民の運転免許保持者は避けて通れない二俣川の戦い」と言われていましたが、この「新横浜線」開業で東横線からそのまま乗り換えなしで二俣川駅に行けるようになります。「これは便利になる!」と皆さん喜んでいます。

■“直結”で愛好家に朗報!ライブもラーメンも近くなる

新横浜駅には他の県民・都民の皆さんも利用する施設があります。


ライブ好きの方は新横浜といえば、横浜アリーナは徒歩5分です。アーティストでは、アミューズ所属のサザンオールスターズに福山雅治さん、10月にはSnow Manのライブも行われます。ここも都心からのアクセスが良くなります。

スポーツで新横浜と言えば、日産スタジアムです。
小机駅からが近いですが、小机から行くとコンビニエンスストアがないなどがありますが、新横浜からですと徒歩14分。横浜F・マリノスの本拠地であり、2002年にはFIFAワールドカップの決勝も行われました。ライブ会場としては2022年、関ジャニ∞が公演を行うなど、多くの人が集まる日産スタジアムにも行きやすくなります。

麺好きにも朗報です。
新横浜ラーメン博物館は徒歩5分。ラーメンブーム生みの親「来々軒」や熊本ラーメン「こむらさき」などを食べることができます。

■相模鉄道が“もっとも期待”? 新路線開通で知名度アップへ

この新路線、おそらく最も喜んでいるのは「相鉄」ではないでしょうか。というのもこれまでいろいろ相鉄は悩んできたようです。


相鉄が2016年に独自で行った「都内在住者への知名度調査」というものがあります。
「よく知っている」「どこを走っているか知っている」という人は33.1%。都民は3人に1人しか相鉄線のことをよくわかっていない。
さらに「鉄道トレンド総研」の調べでは、首都圏の大手私鉄知名度調査最下位でした。
相鉄の担当者は「なかなか都内に乗り入れていなかったので、各社さんと比べると知名度が低かったと感じています」と言っていました。


相模鉄道の路線図を見ていきましょう。
横浜、免許センターがある二俣川、大和サービスエリアでおなじみの海老名、こちらの駅があるのは、この「相鉄」です。
相鉄は38キロしかなく、駅数も26駅と首都圏の大手私鉄の中では最も短く、最も小さい鉄道です。だからこれまで知名度にはなかなか苦戦をしてきました。