ゴーヤーなどのウリ科の植物に寄生する「セグロウリミバエ」の生息範囲が拡大し、沖縄県は家庭菜園での栽培の自粛を呼びかけている。
セグロウリミバエは海外から侵入した農作物の害虫で、ゴーヤーやヘチマ、モーウイなどのウリ科に寄生し食害をもたらす。
県内では今年3月以降、本島北部を中心に見つかっていたが、11月にうるま市や恩納村などでも見つかり、生息範囲が拡大している。
県は対策を進めていたが家庭菜園でも寄生が確認されていることから、さらなる発生拡大防止のため、県民に対し家庭でのウリ科の野菜の栽培を控えるよう呼びかける。
専門知識がなければ他のミバエと見分けるのは難しいため、万が一野菜からウジなどを見つけた場合はビニール袋に入れて密封し、県の窓口に連絡するよう求めていて、まん延防止に向け県民の協力を呼びかけている。
一方で県病害虫防除技術センターの伊禮信所長は、「沖縄から出荷されている野菜はしっかりとした生産管理のもと、安心安全なものを届けている」と安全性を強調している。
【発見した場合の連絡先】
▽県病害虫防除技術センター 098-886-3880
▽北部農林水産振興センター農業改良普及課 0980-52-2752
▽中部農業改良普及センター 098-894-6521