◆金の価格上昇も・・・

さらに、一番痛手になっているというものが冷蔵庫の中に・・・有田焼でよく見られるピカピカと輝いている部分。実は本物の金が使われています。

アリタポーセリンラボ 松本哲社長「金がたまっています。1本10万円以上する」
こちらの窯元では、金を強く押し出した焼き物が看板商品の一つになっています。金の価格の上昇は、そのまま金が含まれる顔料の価格に反映されますが、10年前と比べると価格は倍に上がっています。そのほか、輸入物の顔料、絵柄を写すためのシートなども円安の影響で値段が上がっています。

◆10年ぶりに値上げへ
こちらの窯元では10年間、価格を変えることなくやってきましたが、来年1月から商品によっては1割から5割ほど値上げすることを、やむなく決めたということです。

アリタポーセリンラボ 松本哲社長「全体的に値段が上がっているのと、金・プラチナが急激に上がっているので、値上げをしないと利益が確保できない。つらい部分はつらい、どうなるかわからないから。値上げして、果たして今までのように買っていいただけるかどうか不安なところではあります」

◆アリタポーセリンラボの対策
材料費などの高騰を受け、アリタポーセリンラボでは対策として、新しい土を開発し窯で焼く回数を2回から1回に減らすようにしました。これによってガス代も節約。その一方で、円安によって輸出は好調なようです。アメリカやオーストラリアからの問い合わせが増えていて、数年前と比べ3倍になっているとのことです。














