高校ラガーマンの聖地、花園への切符をかけた富山県予選がいよいよ9月23日に開幕します。シリーズで初戦に挑む注目校を紹介します。
1回目は、素早いパスワークと粘り強いラグビーで40年ぶりの花園を目指す砺波工業です。

40年ぶりの花園出場を目指す砺波工業ラグビー部。ことしは攻守ともにバランスの取れたチームに仕上がってきました。



その中心を担うのがキャプテンでセンターの酒井優武選手。体の強さを生かした持ち前のタックルで敵陣を切り開きます。

キャプテン・センター 酒井優武選手:
「ボールを持ったときのヒット力を持ち味にしています。チームの仲間たちの精神的な支えになれるように、試合中は一番体を張って声を出せるように頑張っています」



清水克次監督:
「背中で見せるというか、プレーで引っ張っていくっていうキャプテンシーを持っている子だと思いますし、攻撃もディフェンスも酒井キャプテン中心に」



キャプテンが信頼を寄せるのはスクラムの核となるロックの島田煌史選手。

去年は左足を骨折し花園予選に出場できず最後の年にかける思いは格別です。

ロック 島田煌史選手:
「試合に出ることができなくてとても悔しくて、最後の試合ってこともありますしけがしてたってこともあって数回しか試合に出られていないので全力を尽くしていきたいと思っています」



島田選手が率いるフォワード陣の平均体重は82キロ。

体重は平均的ながらも強いコンタクトプレーに苦手意識があるためチーム全体でタックル練習を重点的に取り組んできました。


監督:
「ディフェンスってさ、前もいいけどタックするのが目的じゃないだろう」

監督は15人ひとりひとりプレーに役割があることを意識づけます。

監督:
「ちょっとずつ、ちょっとずつ15分の1できてきてるよ」

清水克次監督:
「ずっと15人でプレーしようって言うのが目標なんです」

この日練習に参加したのは部員20人のうち17人。新型コロナや3年生の就職活動でなかなか全部員はそろいませんが、このチームで公式戦初勝利を目指し一丸となってきました。



キャプテン・センター 酒井優武選手:
「最後の試合になるかもしれないので全力で力を出し切りたいと思っています。一回戦突破を目標にがんばっていきたいです」



粘り強いディフェンスとすばやいカウンターを武器に台風の目となれるか、砺波工業は初戦で魚津工業に挑みます。