安倍元総理の国葬まで1週間。都内では警備が強化されるなど準備が進んでいます。会場近くの一部小学校や幼稚園等では、国葬当日、オンライン授業や原則登園自粛に。保護者からは「授業内容の進み具合が気になる」「芋ほり遠足が別日になった…」との声も聞かれました。
■安倍氏国葬 周辺小学校・幼稚園に影響

9月27日に行われる安倍元総理の国葬に向け、準備が着々と進んでいます。東京港区のホテルの周辺には警察官が配置され車両の検問が行われました。

東京駅でも警備が強化され2頭の警備犬が新幹線のホームに不審物がないかを確認。コインロッカーも丹念にチェックしていました。

国葬の会場となる日本武道館の周辺では対応を迫られるところも出てきています。千代田区の教育委員会によると、日本武道館の近くにある3つの小学校が国葬当日の授業をオンラインに切り替えることを決定。3つの幼稚園なども原則、登園自粛となりました。周辺が混雑することから児童の安全を確保するためだといいます。子どもたちに影響が出ていると話す保護者も…

小学生と園児の保護者
「その日がお芋掘りの遠足だったんですけど違う日になったり、いろいろ子どもたちのスケジュールが変わってしまうことに対しては、ちょっとなという感じ」

小学生の保護者
「やっぱり子供たちは学校が好きですし小学校にもなると授業の内容の進み具合も気になるのでオンラインでというよりはできるだけ対面で(受けさせたい)」
■国葬の影響で菊が値上がり 業者は「時期が悪い」

政府は国葬の費用が16億6000万円になるとの見通しを示していますが国葬に使われる、「輪菊」が値上がりしているといいます。300種類以上の花を扱う都内の仲卸会社に聞くと…

フローラルジャパン 河野東 営業部長
「国葬で使用する分はもう多分買われている。私どもが聞いてる話ですと6万から8万本使うのではないか」
葬儀や墓参りなどに使われる輪菊は今が1年の中で最も高い時期です。さらに歴史的な円安によって輸入が減るなどして高値が続いているといいます。

フローラルジャパン 河野営業部長
「2、3年前と比べると4割くらいは高いんじゃないかなと思います。お花をいっぱい使うのはいいことだと私は思ってるんですけど、時期が悪いのかなっていうのはちょっと思います」