卓越した技能者、いわゆる「現代の名工」に選ばれた山口県下松市の日立製作所に勤務する男性が29日、知事に受賞の報告をしました。

「現代の名工」に選ばれたのは、日立製作所笠戸事業所に勤務する松岡祝久さんです。松岡さんは21歳で日立製作所に入社、30年あまりにわたって鉄道の車体製造に従事し、生産効率を上げるアイデアを次々と現場に反映させ高い品質の製品づくりに貢献しました。なかでも、交換に時間のかかっていた車体を支える器具を瞬時に入れ替えられるよう新たに設計・製作し納期を大幅に短縮できるようになったということです。

現代の名工・松岡祝久さん(日立製作所笠戸事業所)
「どうしたら早くなるか、どうしたら品質が良くなるかというのを考えるところが、ものづくりの楽しいところだと思うんですよね。そういった気持ちを伝えていけたらいいなと」

村岡知事は、県内から海外にも輸出される車両がものづくりの精神から生まれているのは誇らしいと、受賞をたたえました。