サッカーJFL、高知ユナイテッドSCは、いよいよ今度の日曜日、J3昇格をかけ“入れ替え戦”に臨みます。今シーズンの“軌跡”、そして“J3への希望”を映像にまとめました。
3月10日、“J3”昇格に向け、ユニフォームを一新して臨んだ今シーズンの開幕戦。

春野陸上競技場には、957人のサポーターが集まりました。

2023年はリーグ「7位」と、2020年にJFLに昇格して以降最高の成績をおさめていて、悲願の“Jリーグ昇格”が見えてきたシーズンとなっていましたが…

開幕戦に、3-0で勝利!

ここから、今シーズンのユナイテッドの“快進撃”が始まりました!

続く、開幕2戦目・3戦目ともに無失点で快勝!

だた、ホーム・春野陸上競技場で行われた開幕3戦目(第3節)の観客数は「365人」。

J3昇格条件のひとつ、「ホーム年間平均観客数2000人」には、“ほど遠い”状況でした。
それでも、選手たちは奮闘!

序盤の“スタートダッシュ”に成功し、JFL歴代4位タイの開幕7連勝!
シーズン前半はJFL首位を独走します。
クラブが勝利を積み重ねるにつれ、徐々に観客数も増えていき、4月28日のホーム戦には前半戦で最多の1782人のサポーターが詰めかけました!

しかし、この観客数でも、「平均2000人」には届いていない状況。

シーズン中断中の8月には、必死にPR活動を続けます。

(高知ユナイテッドSC 山本志穂美 社長)
「経済効果プラスα、『高知県民の“笑顔”が増えること』を目的に動いているので、ぜひ“高知家全体”が一丸となっていただけたら」
そうして迎えた、シーズン再開後の9月1日。

後半戦最初のこの試合に、クラブ史上初めて、1万人を超えるサポーターが春野陸上競技場に詰めかけました!(1万1085人)

“地元のクラブを応援する”。「J3」昇格に向け、高知の“サッカー熱”が高まってきたところでしたが、ここからは、ユナイテッドにとっての“試練”が待ち受けていました。

追われる者の「苦しさ」か、昇格への「プレッシャー」か。シーズン後半は「勝てない」試合が続きます。

そして、10月12日、アウェー・東京での横河武蔵野FC戦…

一時は2位との勝ち点差「10」以上で首位を独走していたユナイテッドでしたが、この試合に敗れ、第3節から守ってきた首位の座から「2位」に“陥落”しました。
(高知ユナイテッドSC 吉本岳史 監督)
「『我々は首位ではない』と言い聞かせていますけど、(首位を意識することで)変なプレッシャーに感じている。たくさんの方々に応援して頂いている、きょうも東京まで応援に来ていただきました。その思いは伝わっています。応援してほしいですし、きょうの敗戦も僕の責任だと思いますので、選手の背中は常に押してあげてください」
“勝てない”中でも、吉本監督のこのメッセージは、サポーターに伝わっていました。
11月10日の、ソニー仙台FC戦。
(高知ユナイテッドSC 山本志穂美 社長)
「お客さん、お客さん!、『3人目』です!…『3万人目』です!おめでとうございます!」

ホームゲーム年間入場者3万人を達成!

昇格への1つの条件をクリアしたため、「リーグ2位」でJ3クラブとの「入れ替え戦」に臨めます。
1つ“肩の荷が下りた”この試合でしたが、前半に先制を許してしまう苦しい展開に…

それでも、ユナイテッドは後半…

この試合、悔しい引き分けには終わりましたが、リーグ「2位以上」を確定させました。
最終戦も引き分けたユナイテッドは今シーズン、16勝7敗7引き分け、勝ち点55でした。
後半のホーム戦にはすべて2000人以上が入場し“高知の結束力”が見えてきた中、いよいよ、「夢への最終章」です!
(高知ユナイテッドSC 吉本岳史 監督)
「『きょうがJFL最後の試合にしよう』、そう送り出しました。なぜなら、我々が残り2試合、どんな形であれ『昇格』するからです。みなさんにいい報告ができる、“大きな炎”となって、高知に帰ってきたいと思います」
過去最高の「2位」で、いよいよ「入れ替え戦」です。12月1日と7日、J3・19位のY.S.C.C.横浜と2試合を戦い、(1)勝利数か、(2)勝利数が同じ場合は2試合の得失点差などで上回れば「J3」となります。
1日の、ユナイテッドがホームの入れ替え戦は、香川県丸亀市の「Pikaraスタジアム」で行われます。当日はJR高知駅を発着する「応援バスツアー」があり、募集人数は135人ですが、予約の状況によっては増便されます。詳しくは高知ユナイテッドSCのホームぺージを確認してください。
