名前は言えるが、住所や生年月日は…

一歩踏み間違えれば転げ落ちてしまうような、斜面ぎりぎりを歩く女性。

道に迷った高齢者かもしれない―
職業柄、ピンときた川端さんは、車を降りて”とっさの判断”をとります。

介護福祉士 川端昌勝さん
「『どこ行かれるの?』『どこから来られた?』って言ったら…、『ちょっとそこまで』『ちょっとそこから』って」

「『(私ら)今から砺波の町まで降りるよ。こんなところ歩いても大変だから一緒に行かんけ?』と言ったら『じゃあお邪魔します』と言ってくれて」

川端さんは、女性を最寄りの警察署まで車で送り届けました。

車内で尋ねたところ、女性は名前は言えるものの、住所や生年月日はあいまいで、家族と一緒にコスモスを見に来ていたところ、道に迷ったといいます。

川端さんには後日、警察から感謝状が贈られました。

川端さんは、地域ぐるみのさりげない見守りで、高齢者やその家族が安心して暮らせる社会になってほしいと話します。

介護福祉士 川端昌勝さん
「皆さんがこうやって介護のこととか認知症のこととか、理解が進んで、困っている方を見たら声をかけてあげられるようになっていただければと思います」