伝統工芸「会津絵ろうそく」からヒントを

今年8月、佐藤さんは会津若松市にある絵ろうそく店を尋ねました。

佐藤さん「なんか技術とかを組み合わせられたら、すごくフィジーにとっても地元にとっても還元できるかなと」

付加価値の高い製品を作ろうと、会津絵ろうそくの技術をヒントを得ようとしていました。佐藤さんは、職人の指導を受けながらろうそくづくりを体験します。

ろうそくの要となる芯は、丸めた和紙に、イグサの皮を除いたスポンジ状の中身を巻きつけて作ります。こうすることで毛細管現象が生じ、一般的なキャンドルと比べ、蝋がより多く芯に吸い上げられ、大きな炎を安定して灯すことができます。

佐藤さん「僕のキャンドルは幅が広いので、幅が小さいと周りにろうが残ってしまう。これを実際にココナッツの芯にするとなったら、いままで使っていた芯よりも燃え広がり方は広かったりするのかなと思いましたね」

福島に受け継がれる伝統の技術を学んだ佐藤さん。これからも福島とフィジーの懸け橋となり、社会問題の解決に取り組んでいきたいと話します。

佐藤さん「より安定的に彼らが暮らせて、かつ彼らがちゃんと夢をかなえられる、自分のやりたいことをやれる世界を目指したいというところから始まったプロジェクトなので、そういう所を目指しながらやっていきたいなと思います」

佐藤さんは、この取り組みをインスタグラムで発信していて、来年3月からはオンラインショップでココナッツキャンドルの販売を始めるということです。