【記者リポート (当時)】
「車はポールをなぎ倒し、高校生2人をはねました…」

事故の現場は、晋男さんが通っていた高校の目の前。
バレーボール部の練習が終わり、友達と帰宅しようと自転車に乗っていたところ、車が猛スピードで歩道に突っ込んできたのです。

救急車の中で痛みで叫び声をあげる姿を、母親は今でも覚えていると言います。

「落ち着いたのかなと思っていたんですが、私たちが呼ばれて残念ながら亡くなりましたと ―」
「頭が真っ白になって、処置台の方を見たら、真っすぐ上を向いて目をつむって、眠っているような息子がいて…」

母親によると晋男さんは、気管を激しく損傷して呼吸ができなかったそうです。
一緒に巻き込まれた友人は3か月間意識が戻らず、今も車いすで生活するなどの障害が残っているといいます。

警察は『危険運転致死傷』の疑いで、当時25歳の運転手を逮捕しました。