これからの時期、初詣など年末年始の行事を控える福島県内の寺や神社で、仏具などの盗難被害が相次いでいます。被害に遭った神社を取材すると、その手口や傾向が見えてきました。
三春町の高木神社。その歴史をたどると、平安時代までさかのぼる地域の大切な神社です。しかし…。
関根佑記者「こちらは普段人がいない神社ですが、掃除で訪れた際に台座の上にあった太鼓がないことに気づいたということです」
秋の例大祭の準備のため、10月27日、神社の関係者などが境内を訪れたところ、異変に気づきました。
高木神社・岩崎新一宮司「大掃除で境内の方に上がってきた時に、大拍子(だいびょうし)や本殿の御鍵(みかぎ)が紛失していた」
盗まれた大拍子は、祭りや葬式で使う太鼓で、その価格は、50万円以上といいます。また、本殿にかけてあった御鍵も12万円相当の貴重なもの。いまは、宮司の岩崎さんが自費で購入したものを代用しています。
盗まれた2つのものに共通しているのが、金属製の部品が使われていたことです。
岩崎宮司「憤りですね。こういった無礼な行為は許しがたい。早く犯人が捕まってほしいと願っている」
この神社は、警察に被害届を提出していて、警察は、窃盗事件として捜査しています。
