9月18日、静岡県牧之原市で竜巻とみられる突風が吹き、建物の外壁や物置きなどが飛ばされる被害が出ました。その範囲は広く、さらにSBSが入手した映像を分析すると、複数の竜巻が同時に発生した可能性が明らかになってきました。
「ヤバい、ヤバい」
18日午後4時ごろの映像です。目の前を突風が通り抜けた瞬間とみられます。
<竜巻とみられる突風を目撃した女性>
「バリバリというような音がすごくて、普通じゃないなと危険を感じた」
9月18日午後3時50分ごろ、牧之原市内の各地で「突風が発生した」などの通報が相次ぎました。牧之原市波津のドラッグストアでは、外壁がはがれるなどして、男性2人が軽いけがをしました。
<店の中にいた人>
「外壁などが飛ばされていて渦巻き状に空に舞っているのを見て」
一夜明け、被害の全容が徐々に明らかになってきました。
<竹川知佳記者>
「突風被害のあった牧之原市の大沢地区です。こちらのお宅の物置ですがもともとあちらにあり、強風によって回転しながらこちらまで飛ばされてしまったということです」
牧之原市によりますと、被害を受けた建物などの数は51棟にのぼります。
<気象台職員>
「いろいろ被害状況があるものですから気象台としては、竜巻かどうか、突風かどうか」
19日午前には、静岡地方気象台の調査班が牧之原市に入り、当時の状況を調べました。
では、なぜこのような被害が起きたのでしょうか。
<田中健太郎気象予報士>
「台風周辺の湿った空気が静岡県内に流れ込んだことで、大気の状態が不安定となり活発な積乱雲が発生した。竜巻とみられる突風が発生したのは活発な積乱雲が原因」
今回、被害が集中したのは、こちらの地域。竜巻が撮影された静岡空港から10キロ以上も離れています。さらに…
「あれ、竜巻じゃないの?」
牧之原市勝間地区で捉えられた竜巻とみられる映像です。
<撮影した飯塚高英さん>
「数本の細い竜巻が束になったようにも見えました」
カメラは静岡空港方面を向いていて波津とは反対の方向です。
<撮影した飯塚高英さん>
「(竜巻が)静岡空港に向かって移動しているのがわかりました。映画のワンシーンを見るような感じでした」
空港の映像と飯塚さんの映像の撮影時間は4時ごろ。同じ時間帯に海沿いの地区でも 被害があったことから、牧之原市は複数の竜巻が起きたとみています。
<田中健太郎気象予報士>
「発達した積乱雲がいくつも発生すると同時間帯にいくつも竜巻が発生することは考えられる」
2021年5月にも大きな被害を受けた牧之原を再び襲った突風。果たして、今回も竜巻だったのか、慎重な調査が続きます。
注目の記事
「本当は命を失う場所ではなかった」津波にのまれた指定避難所…震災を知らない大学生が被災地で辿る“後悔と教訓”の15年

「私たち家族の楽しい思い出はすべて消え、苦しみや悲しみに変わった」娘を事故で失った小学校の元校長が訴える“命の尊さ” 修学旅行の引率中に「美果が交通事故で死んだ」と連絡が【第1話】

【「公立いじめ」との声も】授業料無償化先駆けた大阪のいま…公立高校の約4割が定員割れ『私立有利・公立不利』の状況は“負のスパイラル”生む懸念【教育アドバイザー・清水章弘さん解説】

“ながら運転”小学生男児トラックにはねられ2年経つ今も意識不明•生涯要介護も…適用されない『危険運転』両親訴え「罪が軽すぎるのではないか」

家族が死刑囚になったーー「殺人鬼の家族と呼ばれようとも」 残された両親と弟、過酷な現実の中で今も生き続ける

3・11午後2時46分発車の仙石線『命を救った判断』あの日の記憶胸に“ビーチサッカー”で目指す姿【東日本大震災15年】









