全国で相次ぐイトーヨーカドーの閉店 背景に“専門店” “車の普及”か
山内あゆキャスター:
イトーヨーカドーの閉店は全国で相次いでいます。

2023年3月に発表された構造改革によると、2026年の2月末までに33店の閉店が決まっています。特に、北海道、東北、新潟、長野は全てのイトーヨーカドーが閉店になります。

イトーヨーカドーは、“何でも買える”「総合スーパー」です。例えば、下の階では生鮮食品、上の階では衣類や寝具なども購入できるというように、一つの店舗で衣・食・住が揃うという点が「総合スーパー」の良さでした。
ただ今は、洋服ならユニクロ、家具はニトリというように専門店が増え、消費者にとっては選択肢が増えました。
さらに、郊外や地方では、一家に1台、1人1台というように車が普及してきたことで、買い物をする場所が駅前から、ロードサイドの店舗へと変わってきました。

流通アナリストの中井彰人氏は、「週末の買い物が衣・食・住から、時間消費型の楽しみ方が増えた衣・食・住・遊に変化」としていて、「遊」の部分もとなると、「総合スーパーだけでは…」と変化しているようです。