来年3月末にオープンする鳥取県立美術館のコレクションとして、県は山下清の「鳥取砂丘」を購入する方針を決め、今月の県議会に提案する補正予算案に盛り込むこととしました。
「鳥取砂丘」は、「裸の大将」とも呼ばれ放浪の旅の中で数々の作品を残した山下清が、1956年に鳥取を訪れた際の記憶を元に描いたペン画の作品です。縦48センチ、横91センチと山下のペン画の中では大判の作品で、砂丘から見た賀露方面の奥行きある壮大なパノラマを見事に捉えています。
全国的に人気のある山下の貴重な作品であることに加え、鳥取県を代表する風景である砂丘を描いていることから、県民の高い関心を引くことが予想されるとして鳥取県が購入を決めました。