どうやって広がる?

ランピースキン病は主に「蚊」などの吸血昆虫が媒介し、感染を広げます。

【伝播方法】
・蚊、ハエ、ダニなどによって機械的に伝播。
・汚染された飼料、水、器具を介して感染。
(肉による伝播リスクは無視できる)

症状は?

感染すると皮膚の結節や、発熱、鼻や目の出血、乳汁の減少などの症状が出ます。症状が表に出ないものから重篤なものまで様々で、症状が出ていない感染牛の移動も感染拡大の要因になります。

死亡率は1~5%と高くありませんが、泌乳ピーク期の乳牛や子牛で症状が重いため、生産性の低下や風評被害などが懸念されています。

現状の対策は?

福岡県は18日、家畜伝染病予防法に基づき、発生農場から半径20キロ以内の50農場に対して、牛へのワクチン接種を命令しました。ワクチンを打つことで、牛の免疫力を高めて感染を防ぐことができます。

長崎県によりますと、九州では酪農家同士で日常的に牛のやり取りをしていることから、感染の広がりが懸念されているということです。

長崎県では農家に対し、皮膚に異変がないかなどの「健康観察」や媒介する害虫の駆除を呼びかけています。