働きながら年金を受け取る高齢者が月に50万円を超えると年金額が減る仕組み「在職老齢年金」制度。「年金の壁」とも言われるこの制度を国は見直す方向で検討しています。“高齢者の働く意欲向上”になる一方、現役世代への影響を懸念する声も…

87歳「年金だけではやっていけない」 見直し検討「50万円の壁」

藤森祥平キャスター:
「年金の壁」は全ての世代にかかわることです。今、働きながら年金を受け取る高齢者は、月の収入が50万円を超えると、受け取る年金額が減るという仕組みになっています。

国は「年金の壁」を見直す方向で検討していて、現役世代への影響を懸念する声も上がっています。

87歳 男性
「年金だけではやっていけないですよね。家内がやりくりしてくれているけど」

一定の収入がある高齢者の厚生年金を減らす在職老齢年金制度にも壁がありました。いわゆる「50万円の壁」です。

現在65歳以上で働いている人は、賃金と年金合わせて月額50万円を上回る場合に、超えた分の半分が減額となります。

高齢者の働く意欲を奪うとして、厚生労働省は制度の見直しを検討していて、50万円の基準額を引き上げる案と、制度を廃止する案が浮上しています。

73歳 男性
「年金受給額が増えるわけだから、どこの財源からその分を持ってくるのか。年寄りの、ある程度金のある人はいらないんじゃないの」

66歳 男性
「若い人の負担が増えている。原資には限りがあるから、(お金は)困っている人のところに行けばいいわけで」

制度を見直した場合、年金給付額は増加しますが、その影響は今現役で働いている世代に響いてきそうです。

野村総合研究所 木内登英 氏
「在職老齢年金の見直しについては、現役世代の人の負担、(収入が高い)現役世代により社会保険料を払ってもらうということもいま検討されています。現役世代で働いて必ずしも豊かではない人の保険料を引き上げて高齢者の給付の増加を支えてあげるというのが、必ずしも理解を得られないということもあると思う」

29歳 男性
「保険料高くなっちゃうのは嫌。しわ寄せが払ってる方、僕らに行くのは難しいなって思います」

30代 女性
「仕方ないとは思いつつも…胸が痛いところではありますね。できれば働いてる人たちの負担が増えないようにしてほしい」