殺害の事実を知り、震え始めた敦子被告
弁護人:
「その後、敦子には伝えたのか」
直哉被告:
「兄が寝た後に『父を殺した』と伝えた。笑いながら『嘘でしょ』と言っていた。敦子には、『包丁などの処理を元夫にお願いしてほしい』と頼んだ」
弁護人:
「寝て起きた後は」
直哉被告:
「兄から敦子に『父と連絡が取れない、家の前で倒れている人がいるらしい』と連絡があった。敦子は『嘘でしょ、本当に?』と言って震え始めた」
弁護人:
「どう思った」
直哉被告:
「『命が助かったのにどうして震えるんだろう』と思った」
検察からも質問があった。
検察:
「命が危ないという状況は敦子にも知らせていたのか」
直哉被告:
「言ってはいない。自分のことなので、敦子は当然わかっていると思っていたし、自分で『呪われている』と言っていたから、呪われているのも知っていると思った」