最終便にあふれる笑顔
最終便が出発する時間となりました。
元川さん
「きょう朝からたくさんのお客様にありがとうございますと声をかけられて、本当に私たちスタッフも感無量の思いであります」
最後のガイドは、17年間ガイドをつづけたベテランの元川敦子さん。
元川さん
「運転手さんが待っているホームに入ります。わたしからもありがとうという言葉をかけたいと思います」
マイクを両手に握って、あふれる思いを伝えました。
元川さん
「このホームにゴンドラが入るのは大変な技術だと聞いております。雨の日も、風の日も安全運転できょうを迎えられたこと本当にうれしく思います」
ゴンドラの中は温かい拍手に包まれました。
乗った人
「身近すぎて忘れていたこともあって。でも今回ロープウェーのことがあっていろいろなことが思い出されて、子どものころの思い出も全て走馬灯のように頭に浮かんで、涙が出そうでした」
古澤さんにも花束が贈られました。
古澤さん
「ほっとしています。無事故で最後までお客さんも笑顔で乗ってくれたのでよかったと思います」
元川さん
「地元・下関を愛する気持ちは変わりませんので、ロープウェーが新しく出てもこの景色を見に、またお客様に会えば声をかけたいです」
66年間、無事故を貫いた昭和のロープウェー。たくさんの人に惜しまれながら、幕を下ろしました。