そもそも雲は氷や水の粒が集まってできます。

上空の高いところにある雲には、氷点下なのに凍っていない「過冷却」と呼ばれる状態の水も含んでいます。そこに何らかの刺激が与えられると、過冷却状態の水が凍って地表に落下し、雲の一部に穴があくとのこと。こうして「穴あき雲」ができるんだそうです。

また、穴あき雲は飛行機が通過した際に発生することがあります。ジェットエンジンの排気に含まれる微粒子が過冷却の水に刺激を与えて、周りの水を凍らせるんです。そのため帯状の穴があくこともあるということです。

石川博康 気象予報士
「穴あき雲は条件が整わないとできない珍しい現象で、私も直接見たことがありません。海外の事例などは報告されていますが、山陰でも穴あき雲が見られたとの報告は貴重なものだと思います」