8月、名古屋高速で大型バスが横転・炎上し、9人が死傷した事故で、現場の消火活動を指揮した消防署員が、当時の緊迫した状況を語りました。
(名古屋市北消防署 纐纈吉博警防地域係長)
「黒川インターから名古屋高速に上がった時点で、もう車両火災とは思えないような黒い煙が大量に上がっていた」
名古屋市北消防署の纐纈吉博(こうけつ・よしひろ)さん。8月22日、名古屋高速でバスが横転、炎上した事故の現場に真っ先に駆け付け、消防隊の指揮をとりました。
現場に到着したとき、まず目に入ったのは、路側帯にいる複数のけが人でした。
(名古屋市北消防署 纐纈吉博警防地域係長)
「何に乗っていたか聞くと、皆さん指をさして『バスです』と。どこから逃げたか聞くと『後ろから逃げた』と」
事故直後の映像では、バスの後部に乗用車が突っ込んでいます。このことが乗客7人のうち6人の命を救った可能性があると言います。